隠居たるもの、怪しい身体をなだめつつ過日も今日も日を送る。このところ、右肩まわりの背中側が痛んでやり...

隠居たるもの、夜更けのテレビを習いにしない。起きたまま日をまたぐのがつらい寄る年波な昨今、惰性で過ご...

隠居たるもの、送り出す気分は晴れやかだ。昨晩、16年ともに働いた同僚の送別会があった。私より6歳下で...

隠居たるもの、至福の時を知っている。私は大きな湯船につかるのを好む。明るいうちから一切を脱ぎ去って心...

隠居たるもの、巡る寿の由来を知る。先日、義姉の還暦祝いの段取りを手伝った。実の娘ふたりはそれぞれに、...

隠居たるもの、甘美な響きに記憶をたどる。フットボーラーである私にとって、“ワールドカップ”という単語...

隠居たるもの、騒がしい場でこそ我を忘れない。昨日、「吉田類と仲間達 VOL.12」なる寄合に足を運ん...

隠居たるもの、無闇に猛威に歯向かわない。日曜の夜から月曜の朝にかけて、台風15号が関東を席巻した。も...

隠居たるもの、新たな命の産声に、笑みを噛みしめ忘我にひたる。金曜日、若い友人夫婦に第二子が誕生した。...

隠居たるもの、日々に楽しみを重ねるものだ。週に二度から三度は外で、残りの晩は自宅で、日々に一献かたむ...