隠居たるもの、机の上も軽くする。2021年4月22日、思いきってパソコンを入れ替えた。新しいMacBookAirでこれを書いている。辛い神経痛に苛まれて、「こうも首周りに支障が起きるには要因があるに違いない。あ?もしかしたらパソコンかもしれない…」と思い当たったのが先週半ばのこと。当たり前のようにパソコンに向かう毎日となっているが、思い返してみれば私の場合そうなったのは25年ほど前からで、その頃はまだインターネットなぞは今のように普及していなかった。あれから勘定するとはてさて何台目になるのだろうか、ノートブックにするのは今回が初めてだ。

「パソコンにこんがらがって」リターンズ

庵の書斎に据え置いたデスクトップPC、私が使用するパソコン類のメイン機、9年前の2012年に購入した27インチiMac。多分、こいつが首周り不調の主な要因のひとつに違いない。ここ数年、このパソコンに向かうとき、気づくと首を前に突き出しのけぞるような姿勢になっていた。そして著しく疲れていた。かつてはそんなことなかったのだけど、視力つまり目の衰えからのことと思われる。メガネを常用するようになってから10年、私のメガネは遠視と老眼の遠近両用という複雑なもので、実はいつだって焦点がどこにも合ってない。デスクトップPCはその都度に適正な距離に動いてくれたりしないから、無理にこちらの姿勢でそれを調整していたと思われる。無理な姿勢の果てに積まれる「コリ」をリカバーできる筋力だってもう無い。「分岐点」はとっくに通り過ぎていたというわけだ。さあ気づいた以上、抜本的な解決に乗り出さなければなるまい。

(私のパソコン遍歴については昨年1月「パソコンにこんがらがって」でつまびらかにしているが)検討の結果、今回、とうとうノートブックにすることにした。「あれもしてみたい、これができたらいい」と分不相応にスペックの高いデスクトップPCを選択してきたが、実のところインターネットを検索し、文章書いたり写真の管理、たまに音楽配信の受信、年に一度に年賀状作成、そんなことにしか使わない。データの管理にクラウドも使っているから、多大なストレージだって必要ない。そもそも、身体的負担を軽減すべく始めたことなのだから、その都度ディスプレイを動かして「私の目」との距離感を調整する方が好ましいし、そして常に軽く下方を見やる姿勢も維持したい。そんなこんなを考えると、スペックが上がった今日のノードブックパソコンならば、釣りが出るくらいにすべてが満たされる。4月20日火曜日、ビックカメラで売り場の兄ちゃんに相談すると「もっとも簡易で廉価なMacBookAirで充分じゃかなろうか」と納得のいく返答が得られた。なんてったって原資はなけなしの「確定申告の還付金」なのだ。こうして軽やかなMacBookAirは、私のメイン機になるべくしてなったというわけだ。

Bluetoothで「移行アシスタント」

それにしてもBluetoothで新旧機の移行作業ができるから簡単だ。Macのユーティリティに「移行アシスタント」というソフトだってある。ユーティリティソフトの使い方「新しいMacにコンテンツを移動する」(https://support.apple.com/ja-jp/HT204350)は移行に忙しい新旧のメイン機では見れないけれど、手元にある(以前は仕事で使っていた)iPadで開けばいい。データはすべてクラウドにあるはずだし、移行させるのはアプリケーションとシステム設定のみ。用心のためとかいって旧機に残っているデータまで移行すると、9年の間に溜まったジャンクをそのまま持ち込むことになる。箱を開けてから3時間もしないうちに作業は終わった。ぎっくりばったりしながらも、拍子抜けするほどに簡便だった。コードにつながれて「うんうん」唸っていそうなふたつの筐体を脂汗流しながらじっと見つめていた昔日を懐かしく想い出す。

それにしても机が広い

ひとつひとつのアプリケーションソフトの起動に際し、ことごとく忘れていたパスワードをいちいち再設定、それぞれに動作を確認。それが済んだら新規導入のHUBをチェック。ポートが刷新されていて手持ちの周辺機器がつなげられなくなるから、本機を購入して付与してもらったポイントを、両者を取り持つこのHUBに交換してもらっていた。大丈夫、犠牲者は出なかった。Mac買取ネット(https://www.mac-kaitori.net/assess/)にアクセスして、旧機の買取を申し込む。4月27日に取りに来てもらえることになって、「ご苦労様」と9年間を慈しみつつ旧機のデータを消去する。腰のために部屋の模様替えを果たし、首のために机上の模様替えに取り組んだ。おかげで机の上が本当に広々と軽やかになった。なによりも机にいながらにして窓の向こうが見渡せる。新機種はさすがにキビキビと動き、ストレスを感じる暇がない。もちろん、首にかかる不必要な負担も軽減されている。「もうすぐ隠居の身」とうそぶきもうすぐ2年。ああ、もうすぐ隠居の身。シフトチェンジは着々と進行中なのである。

参照:「パソコンにこんがらがって」https://inkyo-soon.com/personal-computer/ 「一難去ってまた一難、こんどは神経痛…。助けて、コンドーくん!」https://inkyo-soon.com/neuralgia-2/

投稿者

sanshu

1964年5月、東京は隅田川の東側ほとりに生まれる。何度か転宅するが、南下しながらいつだって隅田川の東側ほとり、現在は深川に居を構える。「四捨五入したら60歳」を機に、「今日の隠居像」を確立するべく修行を始め、2020年夏、フライングして「定年退職」を果たし白馬に念願の別宅「散種荘」を構える。ヌケがよくカッコいい「隠居」とは? 日々、書き散らしながら模索が続く。 そんな徒然をご覧くださるのであれば、トップにある「もうすぐ隠居の身」というロゴをクリックしてみてください。加えて、ホーム画面の青地に白抜き「What am I trying to be?」をクリックするとアーカイブページにも飛べます。また、公開を希望されないコメントを寄せてくださる場合、「非公開希望」とご明記ください。

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